くらしのマーケットの手数料が高いと感じたら|エアコン工事店がやめずにできる3つのこと
1. 仲介サイトは「新規客との出会いの場」として割り切る
2. 本当の問題は手数料そのものより、2回目以降のお客様が自分の店に残らないこと
3. 今日からできるのは、覚えてもらう物を1つ決める・電話以外の受付先を1つ作る・お客様の記録を1か所にまとめる、の3つ
くらしのマーケットをはじめとする仲介サイトは、開業したばかりの業者さんにとって本当にありがたい存在です。ホームページがなくても、営業をしなくても、依頼が入ってくる。私も仲介サイト経由の仕事で助けられた時期があります。
ただ、何年か続けると、多くの業者さんが同じ壁にぶつかります。「手数料が重い」「お客様が自分の店に残らない」という2つです。この記事では、仲介サイトを否定するのではなく、仲介と並行して「自分の店のお客様」を増やす考え方を整理します。
仲介サイトの手数料は、どのくらい重いのか
仲介サイトの手数料は、一般に成約金額の一定割合で設定されています。料率は時期やサイトによって変わるため、正確な数字は各サイトの公式案内でご確認ください。
成約ごとに一定の割合がかかるので、件数が増えるほど1年間の合計は大きくなります。お手元の明細で、1年分を一度足してみると実感がわくと思います。1年分の合計は決して小さな額ではないはずですが、「集客をすべて外注している費用」と考えれば、高いとも安いとも言い切れません。問題は手数料そのものより、次の点です。
本当の問題は「お客様が自分の店に残らない」こと
エアコン工事は、リピートが多い商売です。今年1台付けたお客様が、来年もう1台、5年後にクリーニング、10年後に入れ替え。1人のお客様が生涯で何度も依頼してくれるのがこの仕事の強みです。
ところが仲介サイト経由のお客様は、多くの場合「サイトの利用者」であって「あなたの店のお客様」になりません。次に必要になったときも、またサイトで検索して、そのときの上位の業者に頼む。2回目・3回目の依頼にも、毎回手数料がかかるわけです。
逆に言えば、2回目以降を自分の店で直接受けられれば、その分の手数料は丸ごと利益になります。ここが自前集客の一番おいしいところです。
自分の店で受け付ける仕組みに必要な3つのもの
1. お客様が「次もここに頼もう」と思える連絡先
名刺、工事後のお礼状、室外機に貼る小さなステッカー。どれも昔からある方法ですが、効果は確実です。電話番号だけでなく、ホームページや専用の受付ページのURL(QRコード)を載せておくと、電話が苦手な方にも届きます。
2. 電話に出られなくても依頼を受け取れる窓口
自前で受け付けるようになると、今度は「電話に出られない」問題が出てきます。仲介サイトはこの部分を代行してくれていたわけです。ホームページの問い合わせフォーム、LINE、あるいは24時間受け付けるAIチャットなど、電話以外の窓口が必要になります。(詳しくは取り逃しを減らす5つの方法で解説しています)
3. お客様の記録が残る「台帳」
「以前うちで工事したお客様」と分かるだけで、対応の質が変わります。前回の機種、配管の状況、駐車場の有無。お客様ごとの記録があれば、2回目の見積もりは電話1本で済みますし、「覚えていてくれた」という信頼にもつながります。
仲介サイトと自前集客の使い分け
| 仲介サイト | 自分の店の受付 | |
|---|---|---|
| 新規客との出会い | ◎ 強い | △ ホームページや口コミ次第 |
| 手数料 | 成約ごとにかかる | かからない(受付の仕組みの費用のみ) |
| お客様の記録 | サイト側に残る | 自分の店に残る |
| 2回目以降の依頼 | また手数料 | 丸ごと利益 |
| 電話に出られない時間 | サイトが代行 | 自分で仕組みを用意する必要 |
この表のとおり、両方を持つのが一番強い形です。新規は仲介サイトで出会い、規約の範囲内でお店を覚えてもらい、お客様のほうから自分の店へ来てもらえる状態をつくる。そうなれば、手数料は「初回だけ払う紹介料」に変わります。
今日からできる3つのこと
考え方が分かっても、何から始めるか決めないと動けません。順番をつけるなら、この3つです。
1. 工事のあとに「次もここへ」と覚えてもらうものを、1つだけ決める
名刺でも、室外機に貼る小さなステッカーでも、マグネットでも構いません。大事なのは種類を増やすことではなく、毎回同じものを渡すことです。渡し忘れると、次に困ったときに思い出してもらえません。工具箱に入れておいて、最後の挨拶と一緒に渡す流れにしてしまうのが確実です。
2. 電話以外の受付先を、1つだけ作る
現場に入っている時間帯は電話に出られません。フォームでもLINEでもAI受付でも、手が空いたときにまとめて返せる窓口が1つあれば、取り逃しはかなり減ります。いくつも用意すると管理しきれないので、まず1つで十分です。
3. お客様の記録を、1か所にまとめる
最初はノートでも構いません。お名前・住所・工事日・機種・現場の注意点(駐車場、ベランダの広さ、配管の長さ)。これがあると2回目の見積もりが早くなり、「覚えていてくれた」という信頼にもつながります。散らばっているのがいちばんもったいないので、置き場所を1か所に決めてください。
まとめ:手数料を「なくす」より「初回だけ」にする
- 仲介サイトの手数料は、集客の外注費と考えれば妥当。問題はリピートにも毎回かかること
- お客様が自分の店に残る仕組み(連絡先・受付窓口・台帳)を持てば、2回目以降は丸ごと利益
- 仲介をやめる必要はない。「出会いは仲介、2回目は直接」の両立を目指す
私の店では、この考え方に切り替えてから、月々の受付の仕組みにかかる費用は仲介手数料の1件分以下に収まっています。まず「自分の店の受付窓口」を1つ持つことから始めてみてください。
よくある質問
Q. くらしのマーケットはやめるべきですか?
A. いいえ。新規のお客様と出会う場としては有効です。2回目以降を自分の店で直接受けられる仕組みを持つことが大事です。
Q. 自分の店で受け付けるには何が必要ですか?
A. お客様が連絡できる入口(ホームページや受付ページ)、聞き取りを毎回同じ品質にする仕組み、お客様の記録を残す台帳の3つです。
Q. ホームページがない店でも自前集客はできますか?
A. できます。専用の受付ページURLをLINE・名刺のQRコード・Googleビジネスプロフィールに載せれば、ホームページなしでも受付窓口を持てます。そのうえでホームページも持ちたい場合は、エアコン工事店向けのホームページパック(月4,000円・税別)もあります。
Q. 仲介サイトで受けたお客様に、自分の店の連絡先を渡してもいいのですか?
A. サイトごとに規約が違うので、必ずご自身で各サイトの規約を確認してください。直接取引や連絡先の交換そのものを制限しているサイトもあります。ここで「大丈夫です」と言い切ることはできません。規約に触れない範囲でできるのは、自分の店のホームページやGoogleビジネスプロフィールを整えて、お客様が自分で検索したときに見つけてもらえるようにしておくことです。
Q. 仲介サイトをやめたら、新規のお客様はどうやって見つけますか?
A. やめる前提で考えないほうがよいと思います。新規との出会いは仲介サイトの得意分野です。自前の仕組みは「2回目以降を取りこぼさない」ために持つもので、仲介と置き換えるものではありません。両方あるのがいちばん強い形です。
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解約時はデータをすべてお返しします(お客様はあなたの店のものです)。